エウレカインターンに行っても内閣総理大臣になれない件について

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多くのインターンに参加した天才である私は、ある真実に気づく。

そう、インターンに参加しても内閣総理大臣になれないということに!

いや、そんなわけはない。悲しくも人は簡単に真実を認めることができない生き物であります。

エウレカインターンもまた、そうなのです。

Pairsで有名なエウレカでAIエンジニアとして活動した2週間を通して感じたことを綴っていきます。

インターン概要

2週間のインターン。

前半課題があり、合格した人のみ後半に進むことができます。

デザイナーも参加しているため、後半ではデザイナーと共にチーム活動ができる

AIエンジニア以外はな!!!

ライバルに差をつける、"学び働く" 貴重な体験をしませんか? メンターをつとめるのは、国内屈指のカンファレンスで登壇経験を持つ業界トップクラスのエンジニアとデザイナーたち。 本気のビジネスの楽しさを、この夏エウレカで体験しよう!

ともあれ、応募要項に記載されている謳い文句通りのインターンである。

参加動機と合格まで

SQLをそろそろ勉強したいと思っていた所、下記の記事を見つけた。

SQLで分析を始めた人に贈る、中級者に上がるための10のTips

記事を見て、インターンあるならSQL書きに行きたいなーと思って、検索するとありがたいことに学年不問だったため応募した。

一次面接では、地方大学ではモチベーションを保つのが辛いことや、情報工学を学べば学ぶほど限りない知によって、自分が馬鹿であることを知らしめられるみたいことを話した。

高校までは陸に足をつけ自分の場所がはっきりとわかるのですが、大学で真剣に学んでいると、広い海の中をあてもなく彷徨っている感覚に陥ります。広い海に一人ぼっちは怖いし辛い。周りに一緒に泳いでくれる人がいないため心がどんどん荒んでいく的なことを喋った気がする。

恥ずかしながら、人生相談のような面接をして頂いた。

何故か知らないが、面接を通過。

1次はSkype面接だったのだが、最終は東京に行くことに。

就職活動を通して、空港での時間の使い方が下手ということに気づき、東京に行くのは憂鬱だった。

赤羽橋という聞いたこともない駅に迷わず来れた自分を褒めてあげたいものだ。偉いぞ!

会社に訪問するまで、Pairsというサービスを知らなかったのでオフィス見学で様々な知見を得た。

出会い系とマッチングアプリの違いなどを知り、教育以外のことにも目を向けた方がいいんだなーと思った。(小並感)

そうこうしているうちに面接開始。

驚くことに、面接官はCTO。(最終日に卓球で負けたので、ドライブを覚えてボコボコしたい)

一言で言うとニートはいいなーっていう面接だった。

かなり狭く優秀層を見ている自覚はあるのですが、会うエンジニアは技術だけでなくデザインや広告、顧客とのコミュニケーションを取れる人が多く、エンジニア以外の職種がどのように生き残っていくのかを聞いたりして有意義な時間を過ごしました。

無事合格通知を頂けることに(特に技術的な話をしてなかったような‥ 印象に残ってないだけ?)

実は、福岡の屋台で常連客におでんを奢ってもらいたいという夢を叶えるため応募していた日経新聞のインターンにも合格を貰っていた。

どちらに参加するか迷ったが、期間的に長い方が学べることが多いと思いエウレカのインターンに行く旨を伝え、参加が決定。

待って貰ってありがたかった。

参加までにやったこと

サーバーサイドエンジニアとして、参加する予定だったのですがAIチームで参加しないかという旨のメールをもらい、二つ返事で許諾した。

しかし、研究室の課題としてPytorchとChainerでEncoder-Decoderモデルを組んだぐらいで不安しかなかったので、研究室にある本で事前学習を行った。

  • 集合知プログラミング2.3章
  • 自然言語処理100本ノック4章まで
  • numpy100本ノック星1のみ
  • ゼロから作るDeep Learning
  • はじめてのパターン認識7章まで

また、Pairsをインストールしてどのようなタスクを行うのかを予測した。

Pairsでは、相手との相性がパーセンテージで表示されているためコミュニティの相関関係などを元に推薦を行うのではないかと思っていたが、違った。

事前課題で自然言語処理100本ノックが課されてたことからこの推測が正しくないことを判断できたのだが、不安で頭が回っていなかった。

前半

前半戦の課題は、青空文庫のコーパスを使って分類問題かクラスタリングに関するモデルを作成することでした。

社会人になれば当たり前にやることですが、自分で課題を設定するのが難しいということを知った。しかも、知識の少ない分野なら尚更。

必要なデータを収集するため、データ整形から行う必要があるためモデルに関する知識を深掘りせずに実装したのが、少し心残りです。

詳しい内容は、Githubに公開しているので気になった人は覗いてみて下さい。

GitHub

今なら、進化したシェル芸でpython書かなくても前処理できる気がする。

後半

何とか後半に進むことができた。

後半戦の課題は、自己紹介文の改善でした。

また、良い自己紹介の定義から行う、これまた難しい課題。

後半戦の内容は、秘密保持なんたらかんたらとかでどこまで公開していいのか難しいのですが、生データ使ってワイワイやっていました。

発表

全くもって、やってきたことを伝えることができなかった。

反省としては、プレゼン資料はチーム(2人)でフォーマットと型を決めるべきであると感じた。

前処理アイデアを五つぐらい実装したり、モデルに関しても代替案を考えていたのだが、その理由を準備していなかったため咄嗟に答えることができなかったのは、後悔が残っている。

最後まで詰めることができなかった。エンジニアとして、コードを書くだけならかなりの成果を上げたのではないかと思っているが、技術は単なる表現媒体であることを忘れ最終的なサービスへのイメージを共有できなかった。反省を次に生かしたい。

内閣総理大臣について

上記の内容は、正直どうでもいい話である。

ここからが本題です。

なぜ、エウレカインターンに参加しても内閣総理大臣になれないのかを語りましょう。

そもそも内閣総理大臣にはどうすればなれるのでしょうか?

内閣総理大臣は、国会議員の中から指名する(憲法第67条1項)

ほう。総理になるには、国会議員になる必要があるようです。

慣例として衆議院から任命されるようなので、次に衆議院になる条件を確認して見ましょう。

調べてみると

「25歳以上の日本国民かつ、各選挙区から最多得票者」となる必要があります。

総理になるためには、出馬して有権者からの支持を得て票を獲得し衆議院となり、党内での地位を高める必要なようです。

長い道のりだ。

この過程を念頭においた上で、エウレカインターンに参加しても内閣総理大臣になれない理由を考えてみましょう。

当選できない

とにもかくにも、出馬して当選しないことには内閣総理大臣なんて夢のまた夢であるわけであります。

私のような純粋さだけが取り柄の大学生が唐突に世間に顔面をさらしても、信用など得られないのは明白でしょう。

信用を得るには時の首相、安倍ちゃんぐらいコンテンツ力のある人物からの推薦がないと到底不可能なわけであります。

残念なお知らせ。

インターン生全員が政府とのパイプを持っていませんでした。

しかし、各参加者のほとんどが強そうな他のインターンに参加しておりエンジニア的には良い人脈を築くことができます。

様々な学年、国籍の方が参加している。

下は学部2回生から、上は博士2回生。国籍は日本、中国、インドネシア。

以前、参加したインターンのほとんどが同じ時期に卒業する人達だったため新鮮でした。

定量的に人脈を示すと、Facebookの友達が10%、Twitterのフォロワー数が5%増えた。

政界との人脈獲得の目的ではなくエンジニアとしてインターンに行くならばオススメです。

地位獲得

国民全員が私にしか投票できなくなる病気を患い、奇跡的に当選した後のことを考えてみましょう。

次にやらないといけないのは、党内での地位獲得です。

意外かもしれませんが、私はまだ国会議員や官僚になった経歴がなく党内でどのような派閥に所属すれば優位といった情報を持ち合わせておりません。

予想に過ぎませんが、数々の暗躍によって地位を獲得する必要があるのではないでしょうか?

エウレカでは関わる人、全員が良い人なので非情に相手を貶める決断をすることが難しくなってしまいます。

遠方組はシェアハウスに滞在し共同生活をしていた。

その中で、エンジニア界での煽りが話題に上がった。

プログラミングは時として、自分が才能ある者だと錯覚させる魔法をかけてきます。

それは、マウントや煽りを促してしまう。

これは、厨二病のように一時的な症状なので責めることはできないのですが、かなり厄介なものであります。

とりわけ、高レベルのエンジニアほどこの症状に罹りやすいように思います。

しかし、宿組は相手の話を親身に聞き、同じ目線でアドバイスをしている人達が多かったです。

では、エウレカ社員の方々はどうなのでしょうか?

ほとんどメンターにしか関わっていないのですが、メンターは自由人ばかりのAIチームを暖かく見守ってくれていました。

AIチームでは学習モデルにデータを流すためにデータ整形をする必要があるのですが、SQL芸人が初心者の私に懇切丁寧に指導してくれました。

また面接内容の通り、私の本質的なものを見ていた気がします。

総合すると人格者が多い印象を受けた。

そういえば、講義で謙虚であれとか言ってた気がするので、そういう人を採用してるのかな?

エウレカの優しい人間に囲まれていると、党内での紛争に勝てない気がする。

国の代表として

ストロングゼロを議長に浴びるほど飲ませ、何とか内閣総理大臣の称号を得たとしましょう。

名ばかりの首相は、本当に価値があるのでしょうか?ないでしょう。

国民生活の改善と維持を行うことが国の代表として仕事ではないでしょうか?

改善につきましては、したいのは山々ですが国民一人一人の意見を汲み取るのは難しいでしょう。

そして、全てを取り入れていては国など成り立たないでしょう。

良い悪いではなく、国の代表なのです。しょうがないことです。

ところで、エウレカではAll-handsや役員とのランチ会があります。

その機会を通して、社員に会社進めべきベクトルを認知させたり、様々な意見が提案され許諾されるようです。

全てを知っているわけではありませんが、ビールサーバーが実装されたのも提案によってだそうです。

エウレカでは、社員一人一人の意見を聞き取り入れるため、内閣総理大臣になっても活躍できないかもしれません。

まとめ

内閣総理大臣になれないけど、エウレカインターンは最高!

役員の講義でも学びがあったが文字数が増えすぎてしまうため他のインターン生に託す。

紹介された書籍

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

  • 作者: スティーブン・R・コヴィー,フランクリン・コヴィー・ジャパン
  • 出版社/メーカー: キングベアー出版
  • 発売日: 2013/08/30
  • メディア: ハードカバー
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機械学習スタートアップシリーズ ベイズ推論による機械学習入門 (KS情報科学専門書)

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詳解 Linuxカーネル 第3版

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  • 作者: Daniel P. Bovet,Marco Cesati,高橋浩和,杉田由美子,清水正明,高杉昌督,平松雅巳,安井隆宏
  • 出版社/メーカー: オライリー・ジャパン
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  • メディア: 大型本
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エウレカのここがダメ

Twitterでエゴサーするとゲームタイトルがヒットして、他のインターン生を監視できない。

=> ハッシュタグ求む(ブログのハッシュタグは#eureka_intern #intern_blogとする)

あとがき

タイトルの経緯を少し話すとインターン生でランチをとっていた時、他にどのようなインターンに参加したことがあるかというのが話題になり、W,V,Y社など有名企業の名が上がった。

エンジニア職以外では、無人島インターンや海外に派遣され自由にマーケティング調査をするなど豪華なインターンあるよね的な話題で盛り上がりました。

上記の例のように多くの企業が優秀な学生を獲得しようと躍起になっているわけでありますが、四国に住んでいると無人島なんて瀬戸内海にたくさんありそうだし、バックパックで海外を旅していたので、冒険感のない海外など楽しさのかけらもないのです。

じゃあ、自慢できるようなインターンを考えてみようとなり、内閣総理大臣になれるインターンとか面白いという感じで局所的に内閣総理大臣が流行していました。

そういう流れがあれば、内閣総理大臣になれるかという目線でエウレカインターンを語りたくなるのが世の常ではないでしょうか?(違う)

P.S

叙々苑の弁当を食ってる班がいて、羨ましかった